ディリジェントとパーセフォニ、サステナビリティ報告支援で戦略的提携―企業の持続可能経営を後押し

10月22日、ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC)分野のAI活用SaaS大手ディリジェントと、サステナビリティ管理プラットフォームを展開するパーセフォニAIは、企業および金融機関向けの持続可能性報告における支援強化を目的とした戦略的パートナーシップの締結を発表した。

今回の提携により、ディリジェントは自社のカーボン会計分野の顧客をパーセフォニの先進的なプラットフォームへ移行させるとともに、パーセフォニへの出資を行う。両社はESG(環境・社会・ガバナンス)分野での長期的なイノベーションを推進する姿勢を明確にした。

ディリジェントのコンプライアンス部門ゼネラルマネージャー、アマンダ・カーティは「当社は顧客の現行ニーズに応えつつ、将来に備えた最良のソリューションを提供することを使命としている。パーセフォニの技術力、明確なロードマップ、業界トップクラスの顧客満足度は、理想的なパートナーであることを示している。彼らとの提携は、ESG市場における当社の長期的な取り組みをさらに強化するものになる。」と述べた。

今回の発表は、世界的に企業がサステナビリティ報告を求められる中での重要な時期に行われた。EUでは企業サステナビリティ報告指令(CSRD)の適用により、多数の企業がスコープ 1・2、そして将来的にはスコープ3の排出量報告を義務づけられる予定。また、国際的にも国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のフレームワークを採用する国が増加しており、透明性のある一貫した開示が求められている。こうした動向の中で、強固な炭素会計ソリューションの必要性が高まっている。

パーセフォニのケンタロウ・カワモリ共同創業者兼CEOは「ディリジェントはガバナンス、リスク、コンプライアンス分野で世界をリードする存在である。そのような企業に選ばれたことは、当社の技術力とビジョンへの強力な証明だ。両社の協力を通じて、サステナビリティの未来を共に形づくる機会を得たことを光栄に思う。」とコメントした。

(原文)Diligent and Persefoni form strategic partnership to support clients in navigating sustainability reporting with confidence
(日本語参考訳)ディリジェントとペルセフォニが戦略的提携を結び、顧客が自信を持ってサステナビリティ報告を行えるよう支援

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