
9月23日、気候フィンテック企業のConnect Earthは、ESG報告ソリューションを提供するスウェーデンのDatiaを買収したと発表した。これにより、両社は金融機関向けに規制対応・排出量可視化・顧客エンゲージメント・グリーン融資創出までを一貫して支援する統合型プラットフォーム「サステナブル・ファイナンスOS」を形成する。
Connect Earthは、APIベースで金融機関に炭素排出量データやESG指標を提供してきた。DatiaはSFDRやCSRDなどの欧州規制に準拠したESG報告の自動化技術に強みを持つ。今回の統合により、煩雑で高コストなESG対応に苦慮する金融機関に対して、単一のデータ基盤で柔軟かつ拡張性のある対応が可能となる。
Connect EarthのAlexander Lempka CEOは、「規制対応を超えて、インパクトを成長へと転換する金融のあり方を再定義する」と述べ、規制を好機に変える姿勢を示した。DatiaのJuan Manuel Serruya 創業者兼CEOも、今後はボードオブザーバーとして連携を継続し、北米およびEMEA地域での展開加速に貢献するとしている。
新プラットフォームは、規制開示(SFDR/CSRD/PAI)、中小企業・個人取引単位の炭素フットプリント分析、顧客向けサステナビリティツール、ESG連動型融資の案件創出支援、資産運用やリテール金融におけるESGスクリーニングなどを統合的に提供する予定だ。
(原文)Connect Earth Acquires Datia
(日本語参考訳)Connect EarthがDatiaを買収