
9月16日、再生可能エネルギーを活用したデータセンター開発を手がけるソルナ・ホールディングス(Soluna Holdings, Inc.) は米インフラ投資会社ジェネレート・キャピタル(Generate Capital)から最大1億ドル(約150億円)の信用供与枠を確保したと発表した。調達した資金は、稼働中および建設中のデータセンタープロジェクトの再融資や建設費用に充てられる。初回の引き出し額は1260万ドルとなる。
ソルナは風力や太陽光などの再生可能エネルギーの余剰電力を活用し、高性能コンピューティング基盤を提供する「グリーン・データセンター」を開発する。ビットコイン採掘や人工知能(AI)の演算需要に対応することで、電力需給の安定と持続可能なインフラ整備の両立を目指している。
今回の契約では、最大2290万ドルを新規プロジェクト「ドロシー2」や「カティ1」の建設支援に充当する。その後も需要に応じて最大6450万ドルの追加資金が投じられる可能性がある。
ソルナのジョン・ベリザイアCEOは「この提携は当社を次の成長段階へ押し上げる。余剰再エネを計算資源に変えることで、世界的なAIやデジタル需要に応えていく」とコメントした。
一方、ジェネレート・キャピタルのライアン・ミラーは「ソルナの取り組みは現実的な課題解決につながる。柔軟な資金供与を通じて成長を全面的に支援したい」と語った。
ソルナは今年上半期にもギャラクシー・デジタルやスプリング・レーン・キャピタルから約3000万ドルを調達しており、事業拡大を加速させている。現在は1GWを超える再生可能エネルギー由来の計算能力を保有し、新規事業としてAI向けのグリーン・コンピューティング分野への進出も計画している。
(原文)Soluna Secures $100M Facility from Generate Capital to Expand Green Data Centers
(日本語参考訳)Soluna、グリーンデータセンター拡張のためGenerate Capitalから1億ドルの融資を確保