
9月3日、ESGリスク管理ソフトウェアを展開するSocialsuiteは、業務変革向けAIプラットフォームを提供するServiceNowとの統合ソリューションを発表した。両社の提携により、ESG、ガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)を含むサステナビリティ業務全体の効率化と自動化が可能となる。特に、欧州の企業サステナビリティ報告指令(CSRD)およびIFRSサステナビリティ基準に完全対応したダブル・マテリアリティ評価の実現が強みだ。
新ソリューションは、SocialsuiteのAI搭載マテリアリティ評価・ステークホルダー対話機能と、ServiceNowのESG管理・リスク管理モジュールを組み合わせ、サステナビリティ報告の全体像を統合管理する。これにより、企業は財務・非財務双方の重要課題を把握し、リスクの自動評価・開示・コントロールを一貫して実施できるようになる。今後は、ServiceNow Now Assist for ESGとSocialsuiteのベンチマークエンジンとのAI統合も予定されており、ESGおよびリスク領域での自動分析・報告機能がさらに強化される見込みだ。
Socialsuiteのセス・フォーマンCEOは「ESG規制の複雑化が進む中、今回の提携は、企業が確信をもってリスクと義務を管理できるよう支援する“拡張性と信頼性に優れたソリューション”を提供する」とコメントした。またServiceNow側も、「AIと自動化を駆使することで、サステナビリティ遵守をよりスマートかつ効果的に推進できる」と述べ、持続可能性エコシステムの拡充を強調した。
統合ソリューションは既に実装段階にあり、今後ServiceNow Storeにて正式な認証済みアプリケーションとして提供予定。両社は今後、ウェビナーや共同プロモーション活動を通じて市場認知を高め、ESG対応に課題を抱える企業への浸透を図る。