
5月28日、OMVはオーストリア・ブルック・アン・デア・ライタに140メガワット規模のグリーン水素製造施設を建設する最終投資決定を下した。このプロジェクトは、欧州およびオーストリア水素バンクの支援が前提条件となるが、年間最大23,000トンのグリーン水素を生産予定であり、同社シュヴェヒャート製油所の水素需要の多くをまかなう見込みである。
稼働は2027年末を予定し、風力・太陽光・水力など再生可能エネルギーを活用して水素を製造。年間約15万トンのCO₂排出削減が見込まれており、これはEU平均で約2万人の年間排出量に相当する(OMV試算)。この新施設は、2024年に稼働した10MW規模のパイロット設備で得られた知見を活かし、EU再生可能エネルギー指令(RED)に基づき「非生物由来再生可能燃料(RFNBO)」として認定される予定。
OMV上級副社長マルティン・ファン・コーテン氏は、「このプロジェクトにより、日常の燃料・化学製品の製造方法を再構築し、産業革新とサステナビリティの融合を体現する」と述べた。OMVは2050年までのネットゼロ実現を目指し、低炭素型エネルギーと循環型経済への移行を進めている。
(原文)OMV announces new investment in large 140 MW green hydrogen plant
(日本語参考訳)OMV、140MWの大規模グリーン水素プラントへの新たな投資を発表