1月11日、IBMは環境パフォーマンスデータと分析ソフトウェアのプロバイダーであるEnviziの買収を発表した。IBMは、Enviziを同社の一連のAI搭載ソフトウェア機能と統合し、組織がより回復力のある持続可能なオペレーションとサプライチェーンを構築できるようにすることを目指す。本取引の条件は非公開。
Envizi社は、持続可能なビジネスの構築を支援するために、脱炭素化に焦点を当てた洞察力を引き出すことを目的とした意思決定支援ツールを企業に提供している。Envizi社のソフトウェアは、500種類以上のデータの収集と統合を自動化し、主要なサステナビリティレポートのフレームワークをサポートする。また、カスタマイズ可能なダッシュボードを提供し、環境目標、機会、リスクに関する分析、管理、報告を可能にする。
今回の取引は、AIを活用したESGソリューション能力の強化に向けたIBMの最新の動きとなる。同社は2021年10月、企業が事業に直面する環境・気候関連のリスクを予測・監視・報告し、自社の気候変動対策を管理できるようにすることを目的としたAI駆動のSaaSソリューション「IBM Environmental Intelligence Suite(EIS)」を発表した。
IBMは、「Envizi」がEISと統合することで、環境条件が企業のオペレーション、資産、サプライチェーンに与える影響を評価し、計画することを支援するほか、「IBM Maximo」資産管理ソリューション、「IBM Sterling」サプライチェーンソリューション、「IBM Turbonomic」および「Red Hat OpenShift」などの他のソリューションとも統合すると述べている。
【参照ページ】
(原文)IBM Acquires Envizi to Help Organizations Accelerate Sustainability Initiatives and Achieve Environmental Goals
(日本語訳)IBM、サステナビリティ・データ&アナリティクス・ソリューション・プロバイダーのEnvizi社を買収