シティ、7200万ドルの炭素除去連動債を発行 炭素クレジットの創出・引き渡しに投資家への支払いを連動

10月20日、シティグループ(Citi)は、米国テキサス州でバイオ炭プロジェクトを展開するApplied Carbonへの資金供給を目的に、7200万ドルの「Carbon Removal-Linked Note(炭素除去連動債)」を組成し、発行を完了したと発表した。期間は3年半で、元本保護型の商品。投資家への支払いを、プロジェクトで生成される炭素クレジットの発行と引き渡しに連動させる仕組みを採用した。
今回の債券では、投資家は通常のクーポン払いを受け取らず、調達資金をApplied Carbonのバイオ炭プロジェクトに前払いで充当する。投資家への支払いは、同プロジェクトで生成された炭素クレジットの発行・引き渡しに連動する。シティは、検証済みの炭素除去を対象とするアウトカム債(環境・社会的成果の達成度に応じて投資家への支払いが変動する債券)として、今回の取引を位置付けている。
Applied Carbonは、農業残渣を移動式の熱分解装置で処理し、バイオ炭に変換する技術を開発している。農地で農業残渣の処理からバイオ炭の生成・施用までを一体的に実施できる仕組みで、農業残渣に含まれる炭素を土壌に固定し、土壌の健全性改善にもつながるとしている。同社は2022年、プロジェクトで生成される炭素クレジットの一部について、マイクロソフトと長期購入契約を締結している。シティは、この契約がプロジェクト由来の炭素除去に対する長期的な需要を支えるとしている。
今回の取引には、資産運用会社のヌビーン(Nuveen)が投資家として参加した。シティのグローバル炭素オフセット取引責任者、ソニア・バティク氏は、ボランタリーカーボン市場(自主的炭素市場)では、投資家の資金と炭素除去プロジェクトの長期的な資金需要をつなぐ新たな金融構造が必要だと述べた。同氏は、今回の債券がシティにとって検証済みの炭素除去に連動する初のアウトカム債になると説明した。
参考:Citi Closes $72 Million Carbon Removal-Linked Note to Support Applied Carbon Biochar Project
日本語参考訳:シティグループが炭素除去連動債7200万ドルを発行し、Applied Carbonバイオ炭プロジェクトを支援
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