ISO、14092:2026発行 、気候変動適応が国際基準化に

2月、国際標準化機構(ISO)は、ISO 14092:2026「Climate change adaptation — Requirements and guidance on adaptation planning for local governments and communities」を発行した。本規格は、2020年に公表された技術仕様書 ISO/TS 14092:2020 を改訂し、国際標準(International Standard)として正式化された。
ISO 14092:2026 は、地方自治体および地域コミュニティを対象に、気候変動への適応計画の策定に関する要求事項および指針を示すものである。気候変動による影響(例:洪水、干ばつ、熱波、沿岸浸食など)に対応するための体系的な計画策定プロセスのガイダンスを示している。主な内容は以下のとおり。
- ガバナンス体制および責任の明確化
- ステークホルダーの参画および協働の推進
- 気候リスクの特定および評価
- 適応施策の設計および実施
- モニタリングおよび継続的改善
本規格では、地域特性を踏まえた適応計画の立案から実施、見直しまでを一貫したプロセスで進めるための枠組みが整理されている。
従来の ISO/TS 14092:2020 は技術仕様書(Technical Specification)であったが、今回の改訂により正式な国際標準となった。これにより、気候変動適応計画に関する枠組みが、より広範な国際的参照文書として位置づけられる。
関連規格との位置づけ
ISO 14092:2026 は、ISO 14090、ISO 14091などの気候関連規格と整合的に活用されることを想定している。これらの規格群を通じて、リスク評価から計画策定、実施、資金調達までを体系的に整理することが可能になるとしている。
ISOによれば、2026年版では進化する気候変動の状況が反映されているという。加えて、附属書D(Annex D)が新たに追加され、適応措置の実施に関するサポート文書もある。なお、上記のISO 14091およびISO 14093との整合性がより強化され、気候適応に関する一体的なアプローチを提供する構成となっている。
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