タイのEU向けCBAM輸出、鉄鋼中心に大幅増

1月20日、タイ商務省・貿易政策戦略局(TPSO)によりEU向け炭素国境調整メカニズム(CBAM)対象品目の輸出額が、2025年1~10月に前年同期比54.7%増加が発表された(日本貿易振興機構(JETRO)の公表)。同公表によれば、EU向けCBAM輸出は、鉄鋼とアルミニウムが中心であるとのこと。

TPSOによると、EUは2024年にCBAM対象品目を総額1,072億8,000万ドル輸入し、全輸入額の4.6%を占めた。同年のタイからEU向けCBAM対象品目の輸出額は3億6,393万ドルで、タイの世界全体へのCBAM対象品目輸出額71億5,000万ドルの5.1%に相当する。

2025年1~10月のEU向け輸出では、鉄鋼が約3億ドルと全体の84.5%を占め、アルミニウムは5,647万ドルで15.5%となった。セメント、肥料、電力、水素といった他の対象品目の輸出は僅少にとどまった。また、TPSOのナンタポン・チラレルトポン局長は、CBAMへの対応として、規制動向の監視、民間企業への情報提供、温室効果ガス(GHG)排出量データ整備の重要性を強調した。さらに、気候変動法の施行を通じ、GHG排出管理の国家的枠組みを整備する方針を示した。

同局長は経済界に対し、GHG排出量の測定・報告・検証(MRV)体制の構築、省エネや再生可能エネルギー活用、低炭素技術への投資、グリーン調達方針や炭素会計システムの導入を求めたとのこと。

(原文)タイ商務省、EU向けCBAM輸出増加を報告

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