
9月17日、米グーグルは気候対策の一環として炭素除去企業Vaulted Deepと提携することを発表した。有機廃棄物を地中深くに注入・貯留する独自技術を用い、二酸化炭素(CO2)と温室効果ガスであるメタンの排出削減を同時に進める。
今回の購入契約では、2030年までに5万トンのCO2を恒久的に除去する予定で、認証は国際的なカーボンクレジストリIsometricが実施する。さらに、この過程で削減されるメタン量の測定方法を共同研究し、スーパー汚染物質(superpollutants)の定量化に挑戦する。
まず米カンザス州ハッチンソンで取り組みを開始し、地域の環境改善や経済活性化にも貢献する方針だ。グーグルのランディ・スポック気候担当責任者は「CO2と同様の科学的厳密さでメタンなどの汚染物質も管理する重要な一歩」だと強調した。
メタンは短期間で二酸化炭素の約80倍もの温室効果を持つとされ、削減は地球温暖化対策の急務とされる。今回の提携は、世界的なネット企業がサステナ分野で主導的役割を果たす動きとして注目される。
(原文)We’re working with Vaulted to remove carbon and quantify superpollutants.