スタンダードチャータード、サステナビリティ推進強化へ 

9月2日、スタンダードチャータード銀行は、サステナビリティ推進への継続的な取り組みの一環として、コーポレート・インベストメント・バンキング(CIB)部門におけるサステナビリティ・イニシアティブ責任者にロジャー・チャールズ氏を任命したと発表した。

チャールズ氏は環境・社会・気候リスクの専門家であり、石油・ガス業界および金融サービス業界において25年以上の経験を有する。直近ではDBS銀行に在籍し、持続可能金融や移行金融の構築、ネットゼロ戦略の推進に携わった。それ以前はデュポン・サステナブル・ソリューションズや独立系エネルギー企業タロウ・オイルでの勤務経験を持つ。

同氏はシンガポールを拠点とし、グローバル・コーポレート・カバレッジ責任者のステラ・チェに直属する。新しい役割では、CIBのカバレッジおよび商品パートナーを支援し、グループ・サステナビリティチームと連携して顧客のサステナビリティ目標達成を後押しする。銀行全体としても、2025年までに年間10億米ドル以上のサステナブルファイナンス収益を目指し、2030年までに3000億米ドル規模のグリーンおよび移行金融を動員する計画を掲げている。

チェ氏は「サステナブルファイナンスの拡大は銀行にとって最優先事項であり、長期的な顧客価値の創出につながる。当行の成長を支えるうえで、チャールズ氏の知見と経験は大きな資産になる」と述べた。

(原文)Standard Chartered makes new appointment in continued commitment to sustainability

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