
8月5日、JPモルガン・マンサートは、独指数開発会社Solactive(ソラクティブ)が算出する「Solactive iCubed グローバル・サステナビリティ指数」に連動する新ファンド、「JPモルガン・マンサート iCubed グローバル株式セレクト・ファンド」を設定したと発表した。当ファンドは先進国株式市場への幅広いエクスポージャーを提供しつつ、大幅に強化された持続可能性(サステナビリティ)特性を、低いアクティブ・リスクで実現することを目指す。
ポートフォリオの脱炭素化を目指す投資家は、競争力のあるリスク調整後リターンを維持したいというニーズを持つ。しかし、従来の気候変動対応型ベンチマークは、高い集中リスクや親指数との大きな乖離(トラッキングエラー)を許容することで、持続可能性の目標を達成するケースが多かった。
今回ファンドが連動する「Solactive iCubed グローバル・サステナビリティ指数」は、このトレードオフを解消するためにゼロから設計された。サステナビリティ分析に強みを持つImpact Cubed(インパクト・キューブド)社独自のファクター・フレームワークを活用し、親指数との低い事前トラッキングエラーを維持しながら、スコープ1・2の炭素排出強度を80%、スコープ3を50%削減する。さらに、水消費量および廃棄物排出強度も90%低減させるなど、大幅な環境負荷の削減を達成する。
また、同指数は厳格な除外基準や詳細な収益ベースのスクリーニング、ガバナンス強化の要素を組み込むと同時に、環境・社会の両側面で国連の持続可能な開発目標(SDGs)との整合性を高めている。加重ルールは幅広い分散を確保し、意図しないファクターへの偏りを最小化することで、ポートフォリオの効率性を犠牲にすることなく持続可能性を統合したい機関投資家にとって最先端のソリューションとなる。
同ファンドは2025年7月1日に設定され、籍はアイルランドに置かれている(ティッカーシンボル:JPMMIAA)。
Solactive社のチーフ・マーケット・オフィサー、ティモ・ファイファー氏は「この3社連携の強みはそのバランスにあります。JPモルガン・マンサートの機関投資家レベルのファンド運用、Impact Cubedのファクター主導のサステナビリティ分析、そしてSolactiveの独立した指数構築の専門知識。これらが一体となり、アクティブ・リスクを抑制しながら持続可能な株式投資を推進する商品を創出しました」と述べた。
Impact Cubed社の最高投資責任者、アストン・チャン氏も「多くの既存サステナビリティ指数は機関投資家の期待に応えられていない。Solactive iCubed指数は、2025年初頭の市場変動が激しい中でも親ベンチマークに緊密に連動し続けました。これは我々のファクター投資手法と堅牢なリスク管理が有効であることの証明です」と付け加えた。
(原文)J.P. Morgan Mansart Launches iCubed Global Equity Select Fund Tracking the Solactive iCubed Global Sustainability Index
(日本語参考訳)JPモルガン・マンサート、Solactive iCubed Global Sustainability Indexに連動するiCubed Global Equity Select Fundを開始