
7月29日、再生可能エネルギー投資と開発を手がけるオクトパス・オーストラリア(Octopus Australia)は、世界有数の年金資産運用会社であるオランダのAPGアセット・マネジメント(APG)との戦略的パートナーシップを締結したと発表した。この提携により、APGはオクトパスの中核プラットフォーム「OASIS」へ10億豪ドル以上の出資を予定している。
今回の合意は、オーストラリアにおける脱炭素化の流れを加速させる歴史的な一歩とされており、太陽光・風力・バッテリー貯蔵を含むユーティリティ規模の再生可能エネルギープロジェクトの拡大が期待されている。
オクトパス・オーストラリアのCEO、サム・レイノルズ氏は「この提携は当社にとっても、そしてオーストラリア全体のエネルギー転換にとっても画期的な出来事である。世界的な投資家であるAPGにパートナーとして選ばれたことは、当社の戦略とチームの力、そしてオーストラリアが長期的で持続可能なインフラ投資先として魅力的であることを証明している」と述べた。
APGのアジア太平洋地域におけるインフラおよび自然資本部門責任者であるハンス=マーティン・アーツ氏は「オクトパスとの提携により、世界的に重要な気候目標に貢献しながら、長期的な価値創出が可能な再エネインフラに投資できる機会が得られた」と語った。
現在、オクトパス・オーストラリアは110億豪ドル以上のポートフォリオを運用・開発中であり、APGは既存の主要投資家であるRest、Hostplus、オーストラリア連邦政府のクリーンエネルギー・ファイナンス・コーポレーション(CEFC)などとともに、新たな成長の柱として加わることになる。
なお、本出資はオーストラリア外国投資審査委員会(FIRB)および関連当局の承認を条件としている。
(原文)250729_media-release-octopus-australia-x-apg-partnership_final.pdf