
6月10日、サプライチェーンのリスクおよびパフォーマンス管理を手がけるアキレス(Achilles)は、企業の非財務情報開示を自動化・簡素化するための新しいエンタープライズ向けソリューション「Achilles Comply360」を発表した。
Comply360は、CSRD(企業サステナビリティ報告指令)やIFRSなどの国際的な報告枠組みに対応し、ESGデータの収集から報告書作成までを一元管理する。監査対応を前提とした設計で、AIによる自動抽出・記入機能、リアルタイムダッシュボード、チーム間の協働支援機能も搭載されている。
アキレスのプロダクト&インサイト担当VPマーク・チェンバレン氏は、「ESG報告は今や任意ではなくなりつつあるが、多くの企業にとっては依然として負担が大きい。Comply360はその課題を解決し、正確かつ効率的な報告を可能にする」と述べた。
このプラットフォームはERPや他社ツール、アキレスのCarbon AccountingやSupply Chain 360とも連携可能。AI部門InfoControlが開発した専用AIにより、企業文書からのデータ抽出精度を高めている。また、国際的な温室効果ガス排出係数を活用したカーボン推計ツールも内蔵されており、実際の事業データに基づく正確な排出量算定が可能となる。
Comply360は10言語対応で世界中で提供され、企業のマテリアリティ評価と報告優先事項に基づき柔軟に導入できる。
(原文)Achilles launches Comply360 to streamline enterprise sustainability reporting and compliance
(日本語参考訳)アキレス、企業のサステナビリティ報告とコンプライアンスを効率化するComply360を発表