
6月6日、マッコーリー・アセット・マネジメント(Macquarie Asset Management)とブリティッシュ・コロンビア投資管理公社(BCI)は、共同で欧州の大手リサイクル企業リニューイ(Renewi)の買収を完了したと発表した。
リニューイは、廃棄物から価値を引き出す「廃棄物から製品へ(waste-to-product)」のビジネスモデルを展開する企業で、主にオランダとベルギーにある約150拠点で、年間1,000万トン超の廃棄物や廃水を選別・処理している。紙、金属、プラスチック、ガラス、木材、建材(砂利やセメント代替含む)、堆肥、水などの再資源化を高度な技術と革新的プロセスで実現している。
今回の買収により、コンソーシアムはリニューイの成長戦略「One Renewi」の推進を支援し、同社の物流と処理能力を強化する。また、オランダ・ベルギーに加え、フランスやポルトガルへの事業展開も後押しする。
マッコーリーは過去15年以上にわたり廃棄物管理分野に投資しており、ベネルクス地域では2005年以降、HESインターナショナルやSkyNRGなどインフラ事業への投資実績を持つ。BCIも、規制公共事業や再生可能資源を含む長寿命資産への直接投資を欧州やアジア太平洋地域で行っており、A2高速道路やReden Solarなどがその代表例である。
リニューイCFOのアネミーケ・デン・オッター氏は「この提携により、欧州における循環型経済の先導企業としての地位をさらに強化できると確信している」と述べた。
(原文)Macquarie Asset Management and BCI complete acquisition of Renewi
(日本語参考訳)マッコーリー・アセット・マネジメントとBCIがRenewiの買収を完了