
5月23日、SAPはアプリケーション、データ、AIを融合した新たなサステナビリティ経営基盤を発表した。企業の脱炭素目標達成と収益性の両立に向け、部門横断で活用できる意思決定レベルのサステナビリティデータの提供に重点を置く。
SAPは、財務・非財務データの統合、ESG報告の自動化、サプライヤーの排出情報の可視化、労働安全の観測記録、製品コンプライアンスのデータ処理など、各業務プロセスにAIを組み込み、サステナビリティ実務を加速。特にSAP S/4HANAとEHS管理ツールへのAI搭載により、許認可処理や安全指示の作成が効率化され、リスク予測や法令遵守が強化される。
2025年下半期には、SAPサステイナビリティ・コントロールタワーをSAPビジネスデータクラウドに統合し、リアルタイムで全社的なサステナビリティデータの一元管理と高度な意思決定支援を実現。さらに、SAPシグナビオ・スイートを通じてプロセスインテリジェンスと環境指標の連動も進める。
排出データ(大気・水・廃水)やライフサイクル評価データを含む統一サステナビリティデータモデルにより、企業は分析・報告・実行の一貫性を高め、組織全体のパフォーマンスと規制対応を両立可能にする。
SAPは、「サステナビリティ=成長のレバー」として再定義し、持続可能な経営の未来をAIとデータで支援する。
(原文)A New Era of Sustainable Enterprise Management, Powered by Applications, Data, and AI
(日本語参考訳)アプリケーション、データ、AIを活用した持続可能な企業経営の新時代