
4月15日、米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンは、欧州と英国の投資家向けに2つの新たにESG対応ETF(上場投資信託)を発表した。「フランクリンS&P 500スクリーニングUCITS ETF」と「フランクリンS&PワールドスクリーニングUCITS ETF」は、それぞれS&P 500ガーデッド・インデックスおよびS&Pガーデッド・ワールド・インデックスに連動し、従来のインデックスに近いパフォーマンスを維持しつつ、環境・社会・ガバナンス(ESG)要素を強化した運用を特徴とする。
両ETFはいずれもEUのSFDR(サステナブル・ファイナンス開示規則)第8条に準拠しており、特に石炭、タバコ、武器関連といった業種の企業を除外するスクリーニングを実施。さらに、親指数と比べて最低10%の炭素強度削減およびESGスコア向上を目指す設計となっている。管理報酬はそれぞれ年0.09%、0.14%と、低コストである点も注目される。
フランクリン・テンプルトンETF部門の欧州・中東・アフリカ統括責任者キャロライン・バロンは、「伝統的なコア指数に準拠しながらも、持続可能性を重視する投資家のニーズに応えるETFである」と説明。両ファンドは16日にXetra(ドイツ)、17日にロンドン証券取引所およびユーロネクスト・パリ、24日にはボルサ・イタリアーナに上場され、欧州13カ国および英国で販売が開始される。
(原文)Franklin Templeton launches two new core UCITS ETFs for UK and European investors