Trane Technologies、2030年までに炭素排出量を40%削減へ

9月23日、気候イノベーターであるTrane Technologiesは、2030年までに建物および建築設備における「エンボディド・カーボン」(Embodied Carbon, 製品のライフサイクル全体で発生するGHG排出量)を40%削減するという業界初の目標を発表した。これまで同社は、低炭素鋼の調達など持続可能な解決策を推進しており、今回の取り組みでは、建物や建築設備に使用される鉄鋼・アルミニウム・銅・冷媒などの素材のサプライヤーと協力し、製品開発においても循環型設計基準をさらに取り入れていく方針である。

建物は現在、世界全体のエネルギー関連CO2排出量の40%を占めており、その炭素フットプリントを削減するための重要なステップの一つがエンボディド・カーボンの削減である。エンボディド・カーボンとは、原材料の採取・製造・輸送・リサイクルを含む製品のライフサイクル全体に関連するGHG排出量の総量を指す。

この新しいエンボディド・カーボンに関する目標は、世界的な非営利建築セクター団体のガイダンスに沿ったものである。またこの目標は、2019年を基準年度とする同社の2030年サステナビリティ目標を基礎とするもので、顧客のGHG排出量を1ギガトン削減するという誓約である「ギガトン・チャレンジ」を含む。

さらに、同社は2050年までにネットゼロを達成することを誓約しており、短期および長期の排出削減目標はSBTiによって認証を受けている。同社はサステナビリティ分野でのリーダーシップを発揮し、サプライチェーン全体を通じて排出量削減を推進することを目指している。

【参照ページ】
(原文)Trane Technologies Moves to Reduce Embodied Carbon by 40% by 2030
(日本語参考訳)トレイン・テクノロジーズ、2030年までに炭素排出量を40%削減へ

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    2024-11-18

    ESGセミナー・イベント一覧(2024年11月以降)

    サステナビリティを推進には新しい知見の収集が必須。しかし、必要なセミナー情報を見つけるのに時間がか…
  2. ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント

    2024-11-18

    ISSA5000とサステナビリティ保証:企業が今すぐ始めるべき対応ポイント(再掲)

    サステナビリティ情報、非財務情報、ESGデータなど企業のサステナビリティの取り組みを示す情報は、投…
  3. 2024-11-15

    【PR】12/3 記念イベントESG評価スコア改善『S&Pに聞く!2025年に向けたCSA徹底解剖』 (オンライン)

    いつもESG Journal Japanをご覧いただきましてありがとうございます。 ESG評…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る