9月20日、資本市場テクノロジーおよび取引所企業であるNasdaqは、企業および投資家向けに、サステナビリティ・データの収集・測定・報告プラットフォームであるナスダック・メトリオ(Nasdaq Metrio)と、ポートフォリオインパクトの透明性ソリューションであるイーベストメントESGアナリティクス(eVestment ESG Analytics)を含む、2つの新しいESGデータ提供を開始すると発表した。
Nasdaq Metrioの立ち上げは、昨年Nasdaqがモントリオールを拠点とするESGレポーティング・ソフトウェア・プロバイダーのメトリオを買収したことに続くものである。NasdaqのESGデータ管理ソリューションOneReportとメトリオのテクノロジーを組み合わせた新プラットフォームは、企業が投資家レベルの監査済みESGデータを収集、測定、開示、伝達し、ESGフレームワークをナビゲートし、格付け機関、監査人、投資家、その他の利害関係者とデータを共有できるようにすることを目的としている。
Nasdaq Metrioはまた、企業がスコープ1、2、3の排出量データを管理するための新しい炭素会計・管理商品も提供している。
eVestment ESG Analyticsは、アセットマネージャーがポートフォリオのESGインパクトを定量化し、伝達すること、またアセットオーナーがアセットマネージャーの方針と投資成果を比較し、アセットマネージャーがESG投資方針に従っていることを確認することを支援するよう設計されている。Nasdaqによると、このサービスはナスダック・ベンチャーズのポートフォリオ企業であるマターを含むESGデータ・プロバイダーから入手したアルゴリズムとデータを活用している。ナスダックは2020年にコペンハーゲンを拠点とするマターに投資し、資産運用会社や個人投資家向けのESGポートフォリオ分析で同社と協力してきた。
【参照ページ】
(原文)Nasdaq launches comprehensive ESG data and reporting platforms
(日本語参考訳)ナスダック、包括的なESGデータとレポーティング・プラットフォームを発表