8月15日、持続可能な採鉱ソリューション企業であるCeiboは、シリーズB資金調達ラウンドの終了時に3,000万ドル(約43億円)以上の資金を調達したと発表した。本資金は、銅をより経済的かつ持続的に抽出するための浸出プロセスの加速を目的としている。
銅は、低炭素経済への移行を支えるために必要な主要材料のひとつ。エネルギー、輸送、産業システムが電化へと大きくシフトするにつれ、今後数年間で需要が増加すると予想され、持続可能で経済的な抽出方法の必要性が高まっている。
チリのサンティアオを拠点とするCeiboは、銅の生産量を増やすと同時に、水の使用量と採掘による環境への影響を減らすことができる浸出プロセスを提供している。リーチングは最も持続可能な鉱物の回収技術のひとつだが、埋蔵量の多い地中深くにある銅には効率が悪く、水とエネルギーを大量に消費する濃縮・製錬プロセスが一般的だった。Ceiboのプロセスは、通常では適用できない埋蔵量にリーチングを可能にする。同プロセスは、操業への統合が容易なように設計されており、鉱山の既存のインフラを利用する。
今回の資金調達は、エネルギー転換に特化したベンチャーキャピタル投資家エナジー・インパクト・パートナーズが主導し、CoTecホールディング、オードリー・キャピタル、オリオン・インダストリアル・ベンチャーズ、Unearthキャピタル、Opaltonといった鉱業に特化した投資家、さらに既存の投資家であるKhoslaベンチャーズとAurusベンチャーズが参加した。
Ceiboは、このラウンドの終了時に、鉱山大手BHPのベンチャーキャピタル部門であるBHPベンチャーズも投資家として参加したことを発表した。
【参照ページ】
(原文)BHP Ventures invests in Ceibo US$30M fundraising
(日本語参考訳)持続可能な採鉱ソリューション企業Ceibo、43億円超を調達