中国汽車工業協会、EV値下げ競争防止を撤回

7月10日、中国汽車工業協会(中国自動車工業会)は、競争法上の懸念から、同協会が主催した中国自動車フォーラム(中国汽車論壇)の中で、加盟16社がEVの値下げ競争を中止する誓約書を撤回した。

同誓約書に署名したのは、一汽集団、北汽集団集団(BAIC)、江淮汽車集団(JAC)、東風汽車集団、広州汽車集団(GAC)、上海汽車集団、中国重型汽車集団(シノトラック)、長城汽車、重慶長安汽車、テスラである。

中国でのEV値下げ競争は、2022年末のテスラを皮切りに、2023年前半に中国他社が一気に値下げに決行した。一方、今後値下げが続くと判断した消費者は、自動車を買い控えるようになり、販売鈍化をもたらした。

本誓約書は、異常な価格設定で公正な競争を妨げないことや、マーケティングや宣伝での過剰な謳い文句を行わないという内容を盛り込んでいた。

【参照ページ】
关于邀请加入中国汽车工业协会职业技术分会的函

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る