1月5日、デルタ航空は、持続可能な航空ソリューションの研究、設計、テストを加速させ、2050年までに排出量ゼロを達成するという同社の目標を支援することを目的とした、イノベーションに焦点を当てた新しいイニシアティブ「Delta Sustainable Skies Lab」の立ち上げを計画していることを発表した。
航空業界は、温室効果ガス(GHG)排出の大きな要因として注目されており、世界の排出量の2~3%を占めている。この数字は、対策を講じなければ、今後数十年間で劇的に上昇する可能性がある。航空機産業が気候に与える影響に対処するために追求されている取り組みは、通常、航空機の効率改善、持続可能な航空燃料(SAF)の開発、電気や水素ベースなどの低炭素またはゼロ炭素推進システムを利用した航空機の開発などがあるが、これらの多くは開発の初期段階にある。
デルタ航空は、アイデアと実証済みのイノベーションのギャップを埋めることを目的とした新しいラボで、クリーン燃料、効率的な飛行オペレーション、革新的な航空機のコンセプト、持続可能な旅行とビジネスの実践などの分野に焦点を当てると述べている。
デルタ航空は、カーボンニュートラル達成のための目標を打ち出した最初の大手航空会社のひとつである。2020年に同社は、クリーンエア技術の向上、二酸化炭素排出量と廃棄物の削減、排出量のバランスを緩和するための新しいプロジェクトの設立に向けた取り組みに10億ドル(約1,277億円)を投資することを約束した。
2050年の目標をサポートするために、新しいラボは、フライトオペレーション、テクニカルオペレーション、インフライトサービス、オペレーション&カスタマーセンター、フリートからのイニシアティブを接続、調整、紹介する社内イノベーションと、最近エアバスと開始した水素エネルギー航空に焦点を当てたコラボレーションなどのパートナーシップの両方に焦点を当てると同社は述べた。
【参照ページ】
(原文)DELTA TO LAUNCH INNOVATION LAB TO ACCELERATE THE MORE SUSTAINABLE FUTURE OF FLIGHT
(日本語参考訳)デルタ航空、持続可能な航空イノベーションラボを開設