12月12日、Gucci、Saint Laurent、Bottega Venetaなどの高級ブランドを所有するKeringと、自然派化粧品および健康食品の製造・販売を行うL’OCCITANEグループは、自然保護・修復に取り組む質の高いプロジェクトを支援する「Climate Fund for Nature」を立ち上げることを発表した。
3億ユーロ(約431億円)を目標に掲げ、すでに1億4000万ユーロ(約201億円)を拠出している本ファンドは、ナティシス・インベストメント・マネジャーズのサステナブル投資関連会社Mirovaが運用を担当する予定である。
両社によると、本ファンドは、ラグジュアリーファッションとビューティーのセクターからリソースを集め、特に女性のエンパワーメントに焦点を当てながら、自然の保護と回復に取り組んでいく予定である。
本ファンドからの投資は、主に投資家が主要な原材料を調達している国のプロジェクトに投じられ、自然保護と修復を促進し、農家の再生事業への移行を支援し、炭素クレジットを提供するとともに、地域社会の利益を創出することになる。
また、本プロジェクトは、金融、土地、トレーニングへのアクセスに関する格差に対処することで、女性のエンパワーメントに貢献することが求められる。Mirovaは、ジェンダーレンズ投資の世界的な業界団体である2Xコラボレーティブと協力する予定であると述べている。
本ファンドは、2023年の第1四半期に運用を開始する予定である。
【参照ページ】
(原文)Kering and L’OCCITANE Group join forces to finance nature protection at scale with the Climate Fund for Nature
(日本語参考訳)KeringとL’OCCITANE、ラグジュアリーファッション&ビューティー部門のための自然保護基金を設立