GRESB、不動産管理者向けSFDRレポーティング・ソリューションを提供開始

7月25日、不動産とインフラに特化したESGデータプロバイダーであるGRESBは、不動産ファンドマネージャーが商品と企業レベルのESG慣行を報告することを目的とした新しいSFDRレポーティングソリューションを開始した。

EUのサステナブルファイナンス情報開示規則(SFDR)は、金融市場参加者に対し、金融商品に関するサステナビリティリスクの統合、サステナビリティへの悪影響の考慮に関する透明性、サステナビリティ関連情報の提供について調和された規則を定めている。

2023年に施行される予定の本規制の次期フェーズでは、報告義務として、サステナビリティリスクが投資判断に統合される方法に関する開示、サステナビリティリスクが金融商品のリターンに与える可能性のある影響の評価、KPIの測定と追跡、主要な悪影響(PAI)、EUタクソノミとの整合性などが盛り込まれる予定だ。

GRESBによると、本ソリューションは、第8条(環境または社会的特性を促進する商品)または第9条(持続可能な投資目的を持つ商品)のファンドの管理者が、規制の最も困難な部分を満たすことを支援する。また、ファンドマネージャがPAIステートメントを完成させるために必要な情報を備えたインタラクティブなレポートを提供し、SFDRが定義するファンドの全体的な商品特性と環境への影響、エネルギー消費、推定GHG排出量、水の使用、廃棄物発生、および関連PAI指標それぞれに関するパフォーマンスの集計などをハイライトしている。

【参照ページ】
(原文)GRESB’s new SFDR Reporting Solution allows real estate managers to solve the hardest part of reporting with real data
(日本語訳)GRESB、不動産管理者向けSFDRレポーティング・ソリューションを提供開始

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る