GPIF、ESGインデックス「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」を採用
3月30日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、ESGインデックス「FTSE Blossom Japan Sector Relative Index」の採用を発表した。今後7,600億円規模でのパッシブ運用を開始する。同指数への投資により、ポートフォリオのリスク調整後リターン改善に加え、市場や経済の持続可能性の向上が期待されている。
GPIFは、FTSE Russell社のESG 評価を中心に企業の気候変動リスクや機会に対する経営姿勢も評価し、本インデックスを採用した。またGPIFは指数を採用する際の審査において、以下の4つのポイントを重視している。
①指数のウエイト付けや銘柄選定において、ESG 評価が重視されていること
② ESG 評価の透明性が高く、企業側にも評価手法が分かりやすく、市場の底上げが期待される指数であること
③ 特定の業種・業態の企業を選定除外とするネガティブスクリーニングが含まれない指数であること
④ 親指数に対するトラッキングエラーが比較的小さく、投資キャパシティが大きいティルト型や組み入れ銘柄数が多い指数であること
GPIFは、既に採用している指数の改善に向けたエンゲージメントや新たな指数の採用を行い、ESG 投資やスチュワードシップ活動を通じて、投資先や市場全体の持続的成長による長期的な収益の確保を目指す。
【参照ページ】
国内株式を対象とした ESG 指数を採用しました