12月9日、三菱ケミカル株式会社及びその連結子会社である三菱ケミカルメタクリレーツ株式会社(MCM)は、Agilyx社とともに技術検討を進めてきた、アクリル樹脂として知られるPMMAのケミカルリサイクル実証に成功したと発表した。
Agilyx社は独自の熱分解技術を有し、2020年よりMCMとラボスケールでのアクリル樹脂の解重合試験を開始。2021年8月よりAgilyx社プラントスケール設備にて、本格的な実証試験を実施してきた。解重合後の分解物は、従来法で作られたMMA(メタクリレート)と等しい品質水準まで純度を高めるため、英ウィルトンにあるパイロットプラントで実証試験を行なっている。
また、三菱ケミカル株式会社及びMCMは事業化に向け、日本においてマイクロ波化学株式会社と協力し実証試験を進めている。Agilyx社との実証試験の成功を受け、地域特性に適したアクリル樹脂のケミカルリサイクルプラントの建設に向け、さらなる検討が加速する見込みだ。
【参照ページ】
Agilyx社とのアクリル樹脂ケミカルリサイクル実証試験の成果について ~プラントスケールでアクリル樹脂の解重合技術を実証~