中国政府、大気・水・気候に関する新たな目標と対策の強化を発表

中国政府、大気・水・気候に関する新たな目標と対策の強化を発表

11月7日、中国政府は大気汚染や水質汚染、気候変動に向けた新たな目標を掲げ、対策を徹底すると発表した。政府は、 2030年カーボンピークアウトや2060年カーボンニュートラルの達成に向けた行動を強化する必要があるとした。

今回の発表では、 政府が沿岸地域の水質を最大79%改善すること、大気の重汚染解消、土壌汚染リスクの効果的な制御などを目指すことが明らかになった。また、石油・化学企業が排出する揮発性有機化合物と窒素酸化物を2025年に2020年比で少なくとも10%削減することなども目標とした。 経済・産業活動や国民の日常生活に支障の無いよう、野心的な環境目標を達成するよう努めると強調した。

環境対策を巡っては、エネルギーや食糧安全保障など他の国の政策とも連携していく。 また、二酸化炭素の排出制御については、エネルギー、鉄鋼、輸送などの主要部門で重点的に取り組むとした。

【参照ページ】
中共中央 国务院关于深入打好污染防治攻坚战的意见

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る