GRI、食品・飲料向けセクター別スタンダード策定へ 気候・生物多様性など対象

9月28日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGRI(Global Reporting Initiative)は、食品・飲料企業向けの新たなセクター別スタンダードの策定を開始すると発表した。食品・飲料業界とそのバリューチェーンにおける主要なインパクトについて、より一貫した報告を促すことを目的とする。

対象は、食品加工、アルコール・非アルコール飲料の製造、たばこ製品の製造に携わる企業。企業の自社事業だけでなく、農業、養殖、漁業とのつながりを含むバリューチェーンのインパクトも考慮する。GRIは同セクターに関係するサステナビリティ課題として、気候変動、生物多様性の損失、労働条件、公衆衛生などを挙げている。

今回の基準は、GRIが新たに導入する迅速化したセクター別スタンダード策定方式を利用。新方式では、そのセクターで重要性がある可能性が高いトピックを特定し、重大なインパクトを整理したうえで、関連する既存のGRIトピック別スタンダードを示す。GRIは、マルチステークホルダーによるデュープロセスを維持しながら、セクター別スタンダードの策定期間を大幅に短縮するとしている。

GRIが2026年6月に公表した調査によると、世界の上場企業約1万5,000社を対象とした調査で、食品・飲料企業の43%がGRIスタンダードを使用して報告しており、これらの企業は同セクターの世界時価総額の70%を占める。

GRIは現在、新基準の策定に参加する最大20人の専門家からなるピアレビューグループを募集しており、応募期限は10月23日。GRIの策定スケジュールでは、2027年第2四半期に公開草案を公表し、同年第4四半期に最終版を公表する予定である。

参考:Food and beverages pilot for new approach to sector reporting


食品・飲料企業に求められるサプライチェーンの自然資本対応とは

食品・飲料企業では、農産物や水産物などの調達を含め、サプライチェーンにおける自然資本・生物多様性との関係を把握することが重要となる。

ESG Journalでは、環境省「調達におけるネイチャーポジティブに向けた実践ガイドライン」をもとに、調達方針やリスク評価、トレーサビリティなど、企業が確認したいポイントをチェックリスト形式で整理している。

<実務ポイント>
サプライチェーンのネイチャーポジティブ対応ついて【チェックリスト】を使って整理

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