シュナイダーエレクトリック、AI活用の次世代エネルギー・サステナビリティ基盤を発表

1月20日、シュナイダーエレクトリックは20日、エネルギーおよびサステナビリティ分野の次世代インテリジェンス・プラットフォーム「リソース・アドバイザー・プラス(Resource Advisor+)」を発表した。世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の開催地で明らかにした。
同社のグローバル・コンサルティング部門であるSEアドバイザリー・サービスが提供する同プラットフォームは、AIを活用したワークフローを中核に、企業が分散していたエネルギーや温室効果ガス排出、サプライチェーン、気候リスク、サステナビリティ報告に関するデータを単一の統合基盤で管理・活用できる点が特徴だ。断片化されたツールや縦割りデータを排し、迅速な意思決定と全社横断の施策推進を可能にする。
中核を担うのは、AIエージェント「セラ(Sera)」。利用者の意図を読み取り、複数の専門AIを統括する“デジタル・パートナー”として機能する。セラは、シュナイダーエレクトリックが20年以上にわたり蓄積してきたコンサルティング知見を体系化した独自の知識基盤を活用し、複雑なエネルギー・環境データを実行可能な提言へと変換する。
同社は、リソース・アドバイザー・プラスの強みとして、①長年の専門知識に裏打ちされた高精度な助言、②エネルギー効率を重視した「省エネ設計のAI(フルーガルAI)」、③人の知見とAIを融合させた協調型インテリジェンス――の3点を挙げる。AI基盤そのものの環境負荷を抑える設計は、「世界で最も持続可能な企業」を掲げる同社の方針とも整合する。
新プラットフォームはまず、炭素パフォーマンスとサプライチェーンの2製品から提供を開始。炭素パフォーマンスでは、GHGプロトコルに準拠したスコープ1~3排出量の算定に加え、削減目標設定やシナリオ分析を可能にする。サプライチェーン製品は、企業と取引先を巻き込み、バリューチェーン全体での排出削減を後押しする。年内には、気候リスク、報告・コンプライアンス、エネルギー管理・効率化関連の製品も追加する予定だ。
SEアドバイザリー・サービスのスティーブ・ウィルハイト上級副社長は、「AIを前提とした新しいアプローチにより、企業のエネルギー最適化と脱炭素を同時に加速できる」と述べた。調査会社IDCのエイミー・クレイブンズ氏も、「報告にとどまらず、迅速で確信ある経営判断につなげる点で重要な進化だ」と評価する。
企業に対し、サステナビリティを“報告義務”から“経営の実行力”へと転換することが求められる中、同社の新基盤はエネルギー管理と脱炭素戦略を一体で支える存在となりそうだ。
(原文)A new era for energy & sustainability: Schneider Electric announces Resource Advisor+
(日本語参考訳)エネルギーと持続可能性の新時代:シュナイダーエレクトリックがリソースアドバイザー+を発表

