MSIMの「1GT」がCorvus EnergyのシリーズEを主導—6,000万ドルで海運の電化拡大

10月9日、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)の気候プライベートエクイティ戦略「1GT」が、海運向け低炭素エネルギー貯蔵システム(ESS)大手のCorvus Energyに対するシリーズE資金調達を主導し、調達額は6,000万ドルとなった。共同投資家はJust ClimateとJ. Lauritzenである。資金は製品ポートフォリオとグローバル展開の拡大に充当される。

Corvus Energyは2009年創業、2019年以降はノルウェー・ベルゲンに本社を置く。フェリー、オフショア支援船、クルーズ船など幅広い船種に適用可能なモジュール型リチウムイオン電池システムと水素PEM燃料電池システムを提供し、ゼロエミッション/低排出運航の実装を支える。欧州、北米、アジアで1,300件超の導入実績を持ち、累計1,300MWh超の電力を供給している。

MSIMは世界約1,400名の投資専門家を擁し、運用資産残高は1.7兆ドル(2025年6月30日まで)である。1GTは「電力」「モビリティ」「フード&アグリ」「サーキュラリティ」を重点テーマに、北米・欧州の成長企業への投資拡大を掲げる。

(原文)Morgan Stanley Investment Management’s 1GT Leads $60 Million Series E in Corvus Energy
(日本語参考訳)モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの1GTが、コルバス・エナジーのシリーズEラウンドで6,000万ドルを調達

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