
2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)はFLAG(Forest, Land and Agriculture)目標ガイダンスを改訂案を公表した。
現行の「2025年12月31日までに森林破壊ゼロ」の文言では、2026年以降に認定を受ける企業が“過去へコミット”することになり、期日などの運用上の課題への対応した改定案が示されている。
企業における気候対応への開示の重要性が高まる中、SBT認定取得の動きが広がっている。こうした背景において、SBT認定の要件の一つである「FLAG目標」を設定する際の改訂ポイントを把握しておくことが必要になる。本稿では、改めてSBTi FLAGの概要を説明するとともに、目標期限の変更を含む4つのポイントを解説している。
SBTi FLAGとは
SBTiのFLAGとは、農業や林業といった土地関連セクターの企業が、気候変動対策として科学的根拠に基づいた温室効果ガス(GHG)排出削減目標を設定するための枠組みである。FLAGガイダンスでは、森林破壊や土地利用変化に伴う排出削減に焦点を当て、企業の活動が気候変動に与える影響を包括的に捉え、ネットゼロ目標達成を支援するための資料である。
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執筆者紹介
![]() | 竹内 愛子 (ESG Journal 専属ライター) 大手会計事務所にてサステナビリティ推進や統合報告書作成にかかわるアドバイザリー業務に従事を経て、WEBディレクションや企画・サステナビリティ関連記事の執筆に転身。アジアの国際関係学に関する修士号を取得、タイタマサート大学留学。専門はアジア地域での持続可能な発展に関する開発経済学。 |