
10月3日、再生可能エネルギー事業を手がける自然電力株式会社は、マイクロソフトとの間に累計100メガワット(MW)規模の長期電力購入契約(PPA)を締結したことを発表した。これは日本国内4つの太陽光発電所を対象としたもので、愛知県犬山のプロジェクトを皮切りに、九州・中国地方の3件の案件が追加されている。すべての案件は20年間の契約で、すでに資金調達は完了しており、1件は運転を開始、その他も建設中だという。
このうち一部の建設は、自然電力の100%子会社である自然エンジニアリングがEPC(設計・調達・建設)業務を担い、稼働後の運営は自然オペレーションズが担当する。これにより、同社は一貫したサプライチェーン体制を確立しつつある。
自然電力の牛久保玲執行役員は、「犬山プロジェクトに続き、複数の長期契約をマイクロソフトと締結できたことを光栄に思う」と語り、国内外の金融機関からの資金調達が可能となった点を、日本市場における再エネPPAの定着を示す好例と位置付けている。
同社は今後も、法人向けPPA事業を柱に据え、国内外で再生可能エネルギーの導入加速に貢献していく方針だ。企業の脱炭素化ニーズに応える取り組みとして、グローバル企業との協業を通じた再エネ供給の拡充が期待される。
(原文)Shizen Energy Reaches 100 MW Mark in Long-Term Renewable Energy Purchase Agreements with Microsoft for Japan Solar Projects
(日本語参考訳)自然電力、日本国内の太陽光発電プロジェクトにおいてマイクロソフトとの長期再生可能エネルギー購入契約が100MWに到達