
8月27日、世界の銀行業界における気候変動対応を主導してきた「ネットゼロ・バンキング・アライアンス(NZBA)」は、会員制組織から新たな「枠組みイニシアチブ」へと移行する案について、加盟行による投票を開始したと発表した。結果は9月末に公表される予定である。
NZBA運営委員会は、この移行が最も適切な形であり、世界の銀行がパリ協定に沿って経済移行を加速させつつ、気候変動リスクへの強靱性を保つことを支えると説明した。さらに、業界全体で必要とされる指針やツールを今後も提供し、銀行とその顧客を支援していく方針を示した。
声明では、加盟行および関係者がこれまでの成果を活用し、優先課題への取り組みを加速させる機会が大きいと強調した。また「銀行業界がネットゼロ目標の実行に揺らぐことなく取り組みを継続することを求める」と呼びかけている。
投票の実施に伴い、NZBAは現在の活動を一時停止しており、投票結果がまとまり次第、9月末に改めて今後の方向性を公表する。
(原文)Update from the Net-Zero Banking Alliance – August 2025
(日本語参考訳)ネットゼロバンキングアライアンスからの最新情報 – 2025年8月