BCG、5万トン超の二酸化炭素除去を購入し、気候変動対策を加速

12月12日、ボストンコンサルティンググループ(BCG)は、ClimeFiとの協力により、5万250トンの認証済み二酸化炭素除去(CDR)を購入したと発表した。今回の取引は、BCGにとって2番目に大規模なものであり、2026年までの納品が予定されている。この購入により、BCGの累計CDR購入量は約20万トンに達し、耐久性のあるCDRの世界トップ10の購入者の1つとして位置付けられる。

BCGは2030年までに自社の排出量を100%相殺することを目標に掲げており、高品質な炭素除去クレジットを通じて気候変動への取り組みを進めている。今回の購入は、同社が革新的なCDR技術を支援し、多様な方法論を採用する姿勢を示している。

ポートフォリオには、Lithos Carbonによる強化岩風化、Andesの微生物炭素鉱化、O.C.O Technologiesによるコンクリート鉱化、Graphyteによる地下バイオマス貯蔵など、さまざまな技術が含まれている。これらの技術を通じて、BCGは炭素除去の多角的なスケールアップを推進し、プロジェクトリスクの分散を図っている。

BCGのサステナビリティ責任者であるデビッド・ウェッブ氏は、「高品質な炭素除去技術を支援し、気候目標達成に貢献するために、さまざまなアプローチを採用し続ける」と述べた。

【参照ページ】
(原文)Boston Consulting Group Purchases Over 50,000 Tonnes of Carbon Removal to Advance Climate Action

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る