ユナイテッド航空とアラスカ航空、水素電気航空ソリューションを提供する新興企業ZeroAviaへ出資
水素電気航空ソリューションの新興企業ZeroAviaは、地域航空向けのゼロエミッション・パワートレイン・システムの開発を支援する目的で、直近の資金調達ラウンドで3500万ドルを調達したと発表した。
アマゾンのClimate Pledge Fund、AP Ventures、Breakthrough Energy Ventures、Horizons Ventures、Summa Equity、Shell Venturesなどの既存投資家に加え、新たにユナイテッド航空とアラスカ航空グループも投資家に加わった。
この資金調達ラウンドにより、同社のこれまでの投資総額は1億1,500万ドルに達した。
ZeroAviaは、さまざまな市場に対応するための水素-電気航空ソリューションに注力しており、初期段階では商業輸送、貨物、農業などに使用される10~20席の航空機で500マイルの航続距離を目標としている。2020年には、世界初の水素燃料電池を搭載した商業用航空機の飛行を完了した。
ユナイテッド航空とアラスカ航空の両社は、低炭素航空ソリューションに投資する取り組みを発表している。
ユナイテッド航空は、リージョナル航空機用のゼロエミッション水素電気エンジンに投資した最大の航空会社となり、2028年までに既存のユナイテッドエクスプレス航空機に使用できるゼロアビアのZA2000-RJエンジンを最大100台購入する予定だ。
同航空は今年初めには電気飛行機会社のハート・エアロスペースへの投資と、運航時の排出ガスがゼロの飛行機200機の受注を発表した。また、100%持続可能な航空燃料を使用したエンジンを搭載した初の旅客機の飛行を完了させた。
アラスカ航空も最近、ネット・ゼロ・エミッションの目標達成に向け新しく投資部門であるアラスカ・スター・ベンチャーズを立ち上げた。
【参照ページ】
(原文)ZeroAvia Raises Further $35 Million for Zero-Emission Flight Technology, Taking Total Raised to $115 Million
(日本語訳)ユナイテッド航空、アラスカ航空がゼロ・エミッション飛行技術でZeroAviaへ投資