金融庁、ソーシャルボンドガイドライン案を公表

金融庁、ソーシャルボンドガイドライン案を公表

7月7日、金融庁は、ソーシャルボンド検討会議における検討を踏まえ、「ソーシャルボンドガイドライン(案)」を公表した。

近年グローバルな債券市場において、ソーシャルボンド(社会的課題の解決に貢献するソーシャルプロジェクトに資金使途を限定した債券の発行)が拡大している。
日本国内でも、ソーシャルボンドの発行は大きく増加しているが、公的セクターによる発行が大きな割合を占めており、民間企業によるソーシャルボンドの発行及びこれを通じたソーシャルプロジェクトの実施を促進していくことが重要と考えらている。

ソーシャルボンドに関しては、国際資本市場協会(ICMA)による「Social Bond Principles」が唯一の国際標準となっており、経済界等からは、ICMAソーシャルボンド原則との整合性を踏まえつつ、日本の特性に即したソーシャルボンドに関する指針の早期策定を求める声があった。

こうした状況を踏まえ、本年3月、サステナブルファイナンス有識者会議の下に「ソーシャルボンド検討会議」を設置し、同会議において、一般の民間企業によるソーシャルボンドの発行を念頭に、実務担当者がソーシャルボンドに関する具体的対応を検討する際に参考となるよう、ソーシャルボンドに関する実務指針について検討を行っていた。

【参照ページ】「ソーシャルボンドガイドライン(案)」の公表について

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…
  2. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  3. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る