シンジェンタとスタットクラフト、欧州事業向けに5年の仮想PPA締結

1月26日、シンジェンタとスタットクラフトは、欧州におけるシンジェンタのCPおよびSeeds事業を対象とする5年間の仮想電力購入契約(vPPA)を締結したと発表した。契約規模は年間125GWhで、2030年までの累計供給量は625GWhの再生可能電力となる。

本vPPAは、風力発電由来のグリーン電力を対象とし、原産地保証(Guarantees of Origin)を含む内容である。シンジェンタにとって初のvPPAであり、欧州拠点における脱炭素化戦略の重要な要素と位置付けられている。スポット電力市場に連動した形で5年間のグリーン電力を確保し、合意した電力量分の原産地証書を取得する。

本契約は物理的な電力供給を伴わない金融契約であり、既存のエネルギー供給契約や事業運営を変更することなく、サステナビリティ目標の達成を可能にする点が特徴である。同時に、政府補助終了後に経済性の課題を抱えるドイツ国内の陸上風力発電設備の継続運転を支え、電力系統へのクリーンエネルギー供給を維持する役割も果たす。

スタットクラフトは、ドイツ市場における陸上風力発電の発電能力全体を仮想的に集約した「人工風力発電所」を活用し、企業ごとに最適化した電力供給を実現している。今回のvPPAは、長期的なグリーン電力調達を求める企業と、短期契約を志向する発電事業者を結び付ける仕組みとして位置付けられている。

(原文)Syngenta and Statkraft sign five-year virtual power purchase agreement
(日本語参考訳)シンジェンタとスタットクラフトが5年間の仮想電力購入契約を締結

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