TD銀行、Charmの炭素除去クレジットを長期購入

1月20日、TD銀行は炭素除去企業Charmと、計4万4,000トンのCDR(炭素除去)を対象とする長期オフテイク契約を締結したと発表した。契約は2029年開始の10年間で、バイオオイル地中貯留とバイオ炭による炭素除去クレジットが含まれる。クレジットの一部は将来のカナダ事業から供給され、山火事燃料削減を重視する農家や地域との連携を支援する。
背景には、近年深刻化する山火事と大気汚染がある。2023年にはカナダで1,850万ヘクタールが焼失し、煙は大陸を越えて拡散した。バイオマスを野焼きせず熱分解(パイロリシス)で処理することで、微小粒子状物質PM2.5の排出を大幅に削減でき、Charmの装置1基あたり年77トンのPM2.5回避、年間1,340万米ドル相当の健康便益が見込まれる。
Charmは小型・分散型のモジュール式装置を資源近傍に展開し、バイオマスの約80%を耐久的炭素として固定する。生成物は恒久貯留するバイオオイルと、土壌改良と長期貯留を両立するバイオ炭だ。輸送排出の抑制、展開の迅速化、火災予防を同時に実現する。
カナダでは政府の耐久型CDR支援、森林・農業由来の豊富なバイオマス、農家の副収入機会、孤立・休止油井の再活用といった条件が整う。TD銀行は本契約で自社の事業排出を相殺し、顧客の気候対応を加速させる。
(原文)Why TD Bank Is Buying CDR From Charm, and What It Means for Canada
(日本語参考訳)TDバンクがチャームからCDRを買収する理由とそれがカナダにもたらす影響

