分散型太陽光をマイクロソフトと共同展開、Powertrust、メキシコとブラジルで270MW

11月24日、新興国での再エネ調達を手がけるPowertrustは、マイクロソフトと協力し、今後4年間でメキシコとブラジルに270メガワットの新規分散型太陽光発電を導入する大型プロジェクトを発表した。マイクロソフトは同プロジェクトで生み出される再生可能エネルギー証書(REC)を購入し、2030年までのカーボンネガティブ達成に向けた取り組みを強化する。両国での分散型電源の拡大を通じて、Scope 3削減や持続可能なエネルギー投資の加速を図る狙いだ。

本プロジェクトは、気候変動対策に留まらず、電力アクセスが十分でない地域への社会的価値提供にも重点を置いている。低所得世帯や地域団体に対する電気料金負担の軽減、太陽光設備の施工・保守に関わる技能訓練による雇用創出、地域NGOとの連携による包摂的な事業設計と長期的なコミュニティ参画など、多面的な社会メリットが見込まれている。教育、医療、インフラの向上にも貢献する仕組みを備えており、クリーンエネルギーの導入が地域全体の生活改善につながる設計となっている。

Powertrustのニック・フェドーキウCEOは「企業の気候リーダーシップは地域コミュニティのエンパワーメントと両立できる。分散型太陽光への投資は、クリーンエネルギー移行を加速させるだけでなく、その恩恵を最も必要とする人々に直接届けられる」と述べた。Microsoftのエネルギーチームのダニエル・デイカター氏も「持続可能性を支えるインフラの整備は、公平性と地域住民の健康・安全・生活の質の向上につながる。今回の協働はその理念を具現化するものだ」とコメントした。

(原文)Powertrust collaborates with Microsoft to Deliver 270MW of Distributed Solar in Mexico and Brazil, Advancing Clean Energy and Community Impact

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