米州開発銀行、初の「ソーシャル・アマゾニア債」を発行

11月6日、米州開発銀行(IDB)は、ニューヨークにおいてクレディ・アグリコルCIBと連携し、初のサステナビリティ・デット・フレームワークを策定し、その下で第1号となる「ソーシャル・アマゾニア債」(発行額1億ドル)を発行したと発表した。クレディ・アグリコルCIBは本件で唯一のブックランナーおよびサステナブル・ストラクチャリング・エージェントを務めた。
このフレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)が定めるサステナビリティ・ボンド・ガイドライン、2021年グリーンボンド原則(2022年付属文書)、2023年ソーシャルボンド原則、さらにアマゾニア債発行ガイドラインに整合して設計された。また、Sustainalyticsによるセカンドパーティ・オピニオンを取得している。
ソーシャル・アマゾニア債の調達資金は、ラテンアメリカおよびカリブ地域における社会的プロジェクトの資金調達・再資金調達に充当される。対象となるプロジェクト分野には、基本サービスへのアクセス向上、基礎インフラ整備、社会経済的エンパワーメント、文化遺産保全、雇用創出、食料安全保障とサステナブルな食料システム、安全と司法の強化、紛争解決や国家機能の近代化などが含まれる。
関係機関は、本債券が地域社会支援やアマゾン地域の持続的発展に寄与する制度的枠組みの中で発行された点を評価しており、同フレームワークが今後の資金調達手段として継続的に活用されることが見込まれる。









