
7月31日、再生可能エネルギー企業グリーンボルト・グループは、株主である米投資会社KKRから全額引受による1億5000万ユーロ(約260億円)の増資を実施すると発表した。本増資は2025年9月末までに2段階で行われ、初回の1億ユーロは8月上旬に完了する見通しである。
今回の増資は、KKRによる同社買収時に策定された成長戦略に基づくもので、特にバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS:Battery Energy Storage Systems)分野への投資強化を目的としている。グリーンボルトは現在、ポーランド、英国、ハンガリーなど9カ国において合計4.3GWの蓄電プロジェクトを進行中であり、欧州におけるリーダー的地位を築いている。
また、2025年上期には資産回転による売却益が5億ユーロ(約850億円)を超えたことから、同社は今回の資金調達によって今後のグローバルな投資サイクルへの備えを一段と強化する方針である。現在、欧州、北米、アジアの計20カ国で事業を展開している。
グリーンボルトのジョアン・マンス・ネトCEOは「この資本増強は、我々の成長戦略と執行能力へのKKRの継続的な信頼を示すものだ。エネルギー転換の中核を担う企業としての地位をさらに強化する」と述べた。