マクドナルド、包括性への取り組みと新たな方針を発表

1月6日、マクドナルドは、全世界の従業員、フランチャイジー、サプライヤーに向け、包括性(インクルージョン)に関する取り組みと新たな方針を発表した。この取り組みは、同社の成功の基盤である「人」を中心とした経営を支える重要な要素だとされている。

主な成果

  • 従業員:アメリカにおけるリーダーの30%以上が多様な背景を持つ人々で構成され、全市場で性別賃金格差ゼロを達成。従業員の84%が「自分らしくいられる環境」と評価。
  • サプライヤー:多様な企業からの調達比率25%という目標を、計画より3年早く達成。
  • フランチャイズ:多様な背景を持つ応募者の史上最多採用を実現し、キャッシュフローの課題にも対応。

また、包括性のさらなる推進のため、2024年には包括性全般を評価する「公民権監査(CRA)」を実施し、法的環境や他社の取り組みを分析。その結果、包括性を日常業務に組み込む方針を強化し、特定の目標設定や外部調査の一部を廃止することを決定した。

今後の方向性

新たに「ゴールデンルール」を掲げ、全ての人を尊重し、公平に扱うことを基本原則とした。また、ダイバーシティ・チームを「グローバルインクルージョンチーム」に改称し、包括性への取り組みをさらに強化する方針だ。

【参照ページ】
(原文)Our Commitment to Inclusion at McDonald’s
(日本語参考訳)マクドナルドにおけるインクルージョンへの取り組み

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-6-6

    EU、2030年気候目標達成に大きく前進 NECPsの評価で54%の排出削減見通し

    5月28日、欧州委員会は、EU加盟国の国家エネルギー・気候計画(NECPs)に関する最新の評価を発…
  2. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…
  3. 2025-6-5

    マイクロソフト、低炭素セメント調達でSublime Systemsと提携 建設部門の脱炭素化を加速

    5月22日、マイクロソフトは、建設部門におけるCO₂排出削減を目指し、サブライム・システムズ製の低…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る