7月13日、米国エネルギー省(DOE)は、発電および重工業分野の脱炭素化を目的とした炭素分離・輸送・貯蔵プロジェクトを支援する2つのプログラムに約3,574億円の資金を提供する計画を発表した。
本資金は、炭素隔離・輸送インフラ、直接大気分離、炭素利用プログラムを含む炭素管理プロジェクトやイニシアティブに5年間で約65億ドル(約9,000億円)の資金を割り当てる超党派インフラ法に基づいて提供される。
本資金には、二酸化炭素回収実証プロジェクトプログラムに25億4000万ドル(約3,492億円)、二酸化炭素輸送/フロントエンド・エンジニアリング・デザイン(FEED)プログラムに1億ドル(約137億円)が含まれる。
二酸化炭素回収実証プロジェクト・プログラムは、化石エネルギー発電所や、セメント・パルプ・製紙、鉄鋼、特定の化学生産施設を含む主要な二酸化炭素排出源で再現・実施できる、二酸化炭素の回収・輸送・貯蔵の統合技術およびインフラに焦点を当てるものである。
二酸化炭素輸送/FEEDプログラムは、主要な発生源から集中的な場所に二酸化炭素を輸送するための地域的な二酸化炭素パイプラインシステムを設計する。DOEによると、本プロジェクトは、炭素回収とCO2除去技術、炭素転換、商業規模での貯蔵を開発・展開する国の取り組みを支援するという。
DOEは、新しいプログラムに加え、化石エネルギー・炭素管理局が米国における炭素管理技術の進展を支援するため、オンライン情報源である「Carbon Matchmaker Tool」と、超党派インフラ法の炭素管理プログラムを紹介するオンラインツール「Carbon Management Interactive Diagram」を新たに立ち上げた。
【参照ページ】
(原文)Biden-Harris Administration Launches $2.6 Billion Funding Programs To Slash Carbon Emissions
(日本語訳)DOE、炭素回収・輸送インフラプロジェクトに26億ドル超の資金提供を発表