
11月3日、HEINEKENは、EDP ComercialおよびRondo Energyと連携し、ポルトガル・リスボン近郊のヴィアロンガ醸造・製麦工場に100MWh規模の「Rondo Heat Battery(RHB)」を導入する計画を発表した。欧州飲料業界における大規模熱電池技術の導入は初となる。
本プロジェクトでは、工場敷地内に最大出力7MWの太陽光発電設備を新設し、加えて長期の再生可能電力契約により得た電力を熱電池に蓄え、蒸気として工場に供給する。これにより、醸造工程を変更することなく、サステナビリティに配慮したエネルギー転換が可能となる。
運用は「Heat-as-a-Service」モデルを採用し、EDPが設計・建設・運営を担い、Rondoが熱電池技術を提供する。HEINEKENは装置管理を行わず、低炭素蒸気のみを受け取る仕組みである。稼働開始は2027年4月を予定している。
HEINEKENのサプライチェーン統括責任者であるマグネ・セトネス氏は、今回の取り組みが、エネルギーコストの変動抑制と供給安定性向上につながると述べた。さらに、本モデルは飲料産業のみならず、パルプ・紙、化学・製薬など高熱需要産業への展開可能性も示している。
(原文)HEINEKEN pioneers one of the largest heat battery systems in Portugal in partnership with EDP and Rondo Energy
(日本語参考訳)ハイネケンは、EDPおよびロンド・エナジーと提携し、ポルトガルで最大規模の熱電池システムを開発しました。
















