
9月24日、仏産業・エネルギー省は、トタルエナジーズとRWEのコンソーシアムを「サントル・マンシュ2」という洋上風力発電事業(1.5GW)の事業者に選定した。総投資額は約45億ユーロ(約7800億円)で、同社が仏国内で過去30年間に行う最大規模の投資となる。
本事業はノルマンディー沖40km以上に設置され、年間約60億kWhを発電し、100万世帯以上に競争力ある価格(66ユーロ/MWh)でグリーン電力を供給する計画だ。建設工事では最大2,500人が雇用され、50万時間の職業訓練機会が提供される。主要設備は風車や電力ケーブルを含め欧州調達を優先する方針である。
トタルエナジーズは運営主体として、2033年の送電網接続に合わせ発電開始を見込む。環境対策として、総額4,500万ユーロを回避・低減・代償措置に充て、さらに1,500万ユーロを生物多様性基金へ拠出する。風車部材については95%以上のリサイクル・再利用を目標に掲げる。
地域貢献として、クラウドファンディングによる住民投資機会や、教育・文化支援に1,000万ユーロの基金を創設。漁業との共存にも配慮した地域協議を継続する。RWEは事業撤退の意向を示したが、トタルエナジーズは全ての責務を引き継ぎ、新たなパートナー参画を検討する。
(原文)France: TotalEnergies Selected by the State as Operator of the Country’s Largest Renewable Energy Project
(日本語参考訳)フランス:TotalEnergiesが国により国内最大の再生可能エネルギープロジェクトの運営事業者に選定