
8月21日、米投資会社ブラックストーンは米電気設備サービス大手シェームコを約16億ドルで買収する最終契約を締結したと発表した。売り手は中堅投資会社グリフォン・インベスターズである。
シェームコは1974年に設立され、北米最大級の電気試験・保守事業者の一つである。全米・カナダに40拠点を展開し、600人以上のNETA認定技術者と200人の技術者を擁する。データセンターや電力会社、商業・産業分野に対し、電気システムの試験、保守、設計、修理などを提供し、安全性と効率性の向上に寄与している。
ブラックストーン幹部は「シェームコのサービスは重要インフラの信頼性と安全確保に不可欠であり、全米での事業拡大を加速させる」と強調した。エネルギー転換部門の責任者も「電化拡大とエネルギー移行の潮流に乗る企業であり、当社の最新ファンドから12件目の投資となる」と述べた。
シェームコCEOのフィル・ペトロセリ氏は「ブラックストーンの資本力と専門性により、更なる成長と技術者・エンジニアの活躍拡大を実現したい」とコメントした。
今回の取引にはブラックストーンの「エナジー・トランジション・パートナーズ」と個人投資家向けプライベートエクイティ戦略も参加予定である。助言役として、ブラックストーン側にスティーフェルやJPモルガン、法律事務所ヴィンソン&エルキンスが、売り手側にハリス・ウィリアムズとカークランド&エリスが関与した。
(原文)Blackstone Announces Agreement to Acquire Shermco for Approximately $1.6 Billion
(日本語参考訳)ブラックストーン、シャームコを約16億ドルで買収することで合意