アルファ・ラバル、成長への投資を加速しネットゼロ達成目標を前倒し

11月21日、イタリアのサン・ボニファーチオにて開催されたアルファ・ラバルの資本市場デーで、同社は成長戦略と投資計画の最新情報を発表した。特に、スコープ1および2のネットゼロ目標を従来の2030年から3年前倒しし、2027年までに達成する計画を明らかにした。

アルファ・ラバルは、これまでの有機的および非有機的な成長と、生産能力拡大や革新的な製品開発への投資を背景に、さらなる成長を支える技術および施設への投資を表明。エネルギー転換による需要の高まりと強固な財務基盤に基づき、2030年までに年間売上高1000億SEKを達成する見通しを示した。

同社は近年、エネルギー効率の向上や化石燃料を再生可能エネルギーへ置き換える計画に多額の投資を実施。その結果、スコープ1および2のネットゼロ目標達成が想定より早まると判断した。エマ・アドルトン副社長は「私たちは先頭に立ち、ネットゼロ達成への可能性を示す」と述べた。

クリーンエネルギーや水、食品、脱炭素海運の需要増加を背景に、アルファ・ラバルは既存技術の進化と新技術への探求を続け、持続可能な世界的変革を支える戦略を推進している。

【参照ページ】
(原文)Alfa Laval continues to invest in growth and accelerates towards net zero

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-20

    SEC議長、ESG株主提案の政治化に警鐘―「企業統治の本質に立ち返るべき時」

    10月9日、米証券取引委員会(SEC)のポール・S・アトキンス議長は、デラウェア大学のジョン・L・…
  2. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る