GHGプロトコル改訂で何が変わる?Scope1・2・3の見直しとAMIの最新動向

GHGプロトコルでは、2022年から既存基準の見直しに向けた検討が進められおり、2026年7月には、国際標準化機構(ISO)との連携による統合基準の策定計画を公表した。既存の企業基準、Scope2ガイダンス、Scope3基準に加え、新たに検討されている「Actions and Market Instruments(AMI)」も統合対象となる。
最終基準は、2028年第4四半期の公表を予定しており、現在は各基準の改訂内容や新たな報告体系について検討が進められている。
GHGプロトコル改訂では何が検討されているのか
今回の改訂では、GHG排出量の算定・報告に関する複数の基準を統合するとともに、Scope1・2・3の算定方法や報告要件の見直しが進められている。主な検討事項には、企業の組織境界や活動境界、Scope2のロケーション基準・マーケット基準方式、Scope3のデータ品質やカテゴリー別の算定要件などが含まれる。
さらに、従来のGHG排出インベントリでは十分に表現できなかった企業の脱炭素努力をどのように算定・報告するかという新たな論点も検討されている。
新たに検討される「AMI」とは
AMIは、企業の脱炭素施策や市場手段によるGHGへの影響について、透明性と信頼性を確保しながら算定・報告するための枠組みである。現在は、物理的GHGインベントリ、マーケット基準GHGインベントリ、GHGインパクト、非GHG指標という4つのステートメントによる報告体系が提案されている。
2026年9月に公表された意見募集結果では、回答者の84%が複数ステートメントによる報告体系を支持した。一方、具体的な算定方法や報告要件などについては、引き続き検討が必要とされている。
GHGプロトコルは、SSBJ基準などのサステナビリティ情報開示でも参照される重要な算定基準である。 今回の改訂によって、現在行っているGHG排出量の算定・報告や、脱炭素施策の効果の示し方にどのような変化が生じる可能性があるのか。今後の開示実務への影響を考えるうえでも、改訂の方向性を把握しておくことが重要となる。
お役立ち資料「GHGプロトコルの統合とAMI」では、既存基準の主な見直し論点とAMIの新たな報告体系を整理し、現在どのような議論が進められているのかを解説している。

GHGプロトコルの統合と「AMI」
企業の脱炭素努力はどのように基準に織り込まれようとしているのか
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GHGプロトコル改訂の今後のスケジュール
GHGプロトコルとISOは、2027年第2四半期に統合基準の公開草案を公表し、2028年第4四半期に最終基準を公表する計画である。今後、Scope1・2・3の改訂内容やAMIの具体的な要件がどのように整理されるかが注目される。
参考:
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本資料では、統合基準の策定スケジュールやScope1・2・3の主な検討論点に加え、AMIの目的、4つの報告体系、算定・報告原則、意見募集の結果を整理している。
GHGプロトコル改訂の全体像と、今後の基準開発の方向性を把握するための参考資料として活用いただきたい。

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<執筆者>

ESG Journal 編集部
ESG Journal Japanの編集チームは、サステナビリティ分野に精通したライターと編集者で構成されています。国内外の政策・規制動向や企業の取り組みを幅広く捉え、事実に基づく正確な報道と、独自の視点による解説を重視しています。

