
8月21日、カナダのニッケル探鉱企業FPXニッケルは、2025年に二つの主要なサステナビリティ・イニシアチブに参加したと発表した。一つはカナダ鉱業協会(MAC)への加盟と、同協会の「Towards Sustainable Mining(TSM)」プログラムへの参加。もう一つは国連グローバル・コンパクト(UNGC)への署名である。いずれも、同社が進めるバプティスト・ニッケル・プロジェクトを含む探鉱活動において、環境保全・地域社会との関係・企業倫理などで国際的な基準を採用する姿勢を示すものだ。
TSMへの参加により、FPXは環境管理、先住民との関係性構築、安全性、倫理的行動に関するガイドラインの順守を義務付けられる。これは探鉱フェーズの企業としては画期的なステップであり、同社は今後も自主的に透明性あるESG情報開示を進めていくとした。
また、UNGCへの加盟を通じて、FPXは人権、労働、環境、腐敗防止の10原則に基づいた事業運営を国際的に約束する。これは2024年に初めて公開したサステナビリティ・レポートの内容とも整合しており、SDGs達成への貢献にも資する取り組みとなっている。
マーティン・チュレンヌCEOは、「責任ある資源開発と透明性を重視してきた当社の価値観を、これらの参加によってより一層具現化できる」と述べ、今後も利害関係者および地域社会との信頼構築に努めていく方針を示した。
(原文)FPX Nickel Joins Mining Association of Canada and Signs on to UN Global Compact, Demonstrating Industry Leadership in Sustainable and Responsible Project Development
(日本語参考訳)FPXニッケル、カナダ鉱業協会及び国連グローバル・コンパクトへ署名