
7月8日、サステナビリティ・マネジメント・プラットフォームを提供する米Novataは、マイクロソフトとの提携を発表した。これにより、両社はMicrosoft Azure AI FoundryやMicrosoft Fabricを活用し、中小企業(SMEs)を中心に、環境データ管理・報告の効率化と拡張を支援する。今後はAIを活用したツールの共同開発を進め、企業のサステナビリティ対応能力の強化を目指す。
提携の具体的な内容としては、マイクロソフトがNovataの販売パートナーとなり、中小企業顧客に対し「Carbon Navigator」などのソリューションへのアクセスを拡大する。また、サプライチェーン全体での気候関連報告の強化も重要な柱とされ、Novataはマイクロソフトのサプライヤーに対して温室効果ガス排出量のトラッキングと報告に必要なツールを提供する。
NovataのCEOで共同創業者のアレックス・フリードマンは「マイクロソフトとの連携により、世界中の企業に信頼性の高いサステナビリティ・テクノロジーを届け、成長機会の創出とレジリエンス強化を後押しできる」と語った。また2022年の商業展開開始以降、Novataのプラットフォームは世界中で1万社超の企業に利用されており、対応資産規模は12兆ドルを超えるという。
Novataは2023年よりマイクロソフトの「Climate Innovation Fund(CIF)」のポートフォリオ企業でもあり、本提携は両社の持続可能なイノベーションへの強いコミットメントを表している。マイクロソフトは「気候変動への対応は責務であり、ビジネス機会でもある」とし、今後もテクノロジーを通じた脱炭素支援を加速させる方針だ。
(原文)Novata Announces Collaboration with Microsoft to Scale Sustainability Solutions for SMEs Globally